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泉美木蘭
2021.7.5 04:36

20世紀型、21世紀型

倉持弁護士の動画で、神奈川県が、酒類提供禁止を違法と
認識しつつ、裏でごそごそと変な要請・命令の出し方を
していたことがよくわかった。

こんなの「脱法」だよね。権力って姑息なことやるなあ。

数日かけて、EUとアメリカのワクチンデマに関する資料を
探しまくった。ビックリ仰天の連続。
河野太郎ってこういうの知っててあのブログ書いたのかなあ。

これからライジングにまとめて、レポートします。

『よしりん十番勝負』はすごく面白かった。
今の時代には「20世紀型」と「21世紀型」がいるのか。
だけど、それって、なんだか抗えない人類の運命のような
「時代の流れ」に沿って、自然にそう到達してゆく…
というものではなく、
やっぱり、今生きてるどこかの人間たちが、
意図的に、ある一定の方向へと向かわせるように、
社会の仕組み、経済の仕組み、市場の仕組み、
メディアの仕組みなどを利用して勝手に作った、
「これが21世紀型だぜ」みたいな幻影のマネキンに
過ぎないのではないかという気がしています。

「弱い人」を過剰に保護するという世界観が、
コロナ以前から背景にあるというのは、
たしかに関係していそうだなと思います。
私には「悪い人に思われたくない」という偽善に見えますが、
引きこもりの穀つぶしを、「ホームファイター」と
言い換えようという番組を見たときはたまげました。
ステイホームで、みんなが、「がんばるホームファイター」
になったわけだから、傷つかなくてよかったですね。

でも今、「弱い人」はテレビが選んだ人でしかないです。
老人、後遺症の人、超レアな若者の重症者。
テレビの方針に沿う人だけです。
そこに乗っかって「みんなのために」とか言い出す人も、
やはり偽善的で、利己的で、浅薄な自分のふるまいに
耐えられる範囲のものにしか焦点を合わせていないように
見えます。

コロナでは、本当に弱い立場の人たちに対して、
とことん冷酷です。
「女性の活躍だ」と言いながら、
女性を失業させ、精神不安定・自殺に追い込む政策に賛成し、
「子どもたちの未来を」と言いながら、
家庭に閉じ込めて虐待に加担、自殺に向かわせる、
そんなことは最初から予測できるのに、まったく真剣に
事前検討しなかったし、事後検証も、十分できる状態なのに、
完全放置!
「クリーン」というよりは、「コールド」「フローズン」です。
いつも真剣ではないし、
いつも地に足がついてないし、
いつも全然愛していないし、冷たく寒々しく感じます。

これらは、時代の流れによって自然にそうなったのではなく、
間違いなく、人間の意識がやったことだと思います。
だから私は腹が立つんです。

新自由主義的な感覚の影響もあるような気がしています。
「みんなのために」的なハピハピしたスローガンを掲げても、
結局は、経済的に余裕のある人のためだけの世界で、
経済的弱者は「自己責任」で見て見ぬふり。
「ニューノーマル」なんて言って、
オンラインだの労働者を別の企業に割り振ればいいだの
異常なほどの「効率のみ重視」に極振りです。

私の周りには、一周回ってすでに
「オンライン疲れる…」「やっぱり会わないとダメですね」
と本音を漏らしている社会人がいっぱいいます。
人間的でない行為に、無理に慣れようとしているのだから、
当たり前だと思います。
「効率のみ重視」と「理性的行動が正義」みたいな世界は、
続けようとしても、破綻するんじゃないかと私は思います。
理性が飛んで、非効率すぎるあやまちを犯さないと子孫残せません。
あやまちの確変状態が恋愛!
自分たちが素敵なカップルと思い込めるのは、
一時的な精神異常だと私は思ってますが、それがないと
人類絶滅します。

コロナとワクチンにまつわる人々の言動を1年以上にわたり
何度も観察する機会になったけど、
どうもコロナ脳になる人は、思考がふわふわと浮遊していて、
言行不一致でも、論理破綻でも、全然気にしてないようです。
もちろんテレビに影響されているわけだけど、
ただただ、その時に安心できるほうへと誘引されたり、
不安に煽られて考えるのをやめてしまったりするのが
大衆というものならば、

勝手に掲げられた幻影のマネキンが、「21世紀型」であれば、
それっぽい言動に易々と染まってしまうのかもしれません。

でも、それならば、
「20世紀型」を生々しく生きている人間の熱弁に、
あるとき胸を打たれて揺さぶられる、
自分がなにも考えていなかったことにハタと思い至る、
こっちのほうがしっくりくるじゃないかと感じる、
それが伝染してすっかり変わる、ということもあると思います。
そうでないと戦えません。

 

泉美木蘭

昭和52年、三重県生まれ。近畿大学文芸学部卒業後、起業するもたちまち人生袋小路。紆余曲折あって物書きに。小説『会社ごっこ』(太田出版)『オンナ部』(バジリコ)『エム女の手帖』(幻冬舎)『AiLARA「ナジャ」と「アイララ」の半世紀』(Echell-1)等。創作朗読「もくれん座」主宰『ヤマトタケル物語』『あわてんぼ!』『瓶の中の男』等。『小林よしのりライジング』にて社会時評『泉美木蘭のトンデモ見聞録』、幻冬舎Plusにて『オオカミ少女に気をつけろ!~欲望と世論とフェイクニュース』を連載中。東洋経済オンラインでも定期的に記事を執筆している。
TOKYO MX『モーニングCROSS』コメンテーター。
趣味は合気道とサルサ、ラテンDJ。

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